グローバル・スタディーズの授業を行いました
○日 時 平成30年2月9日金曜日6・7限
○場 所 本校多目的学習室
○対 象 2年生全員
○講 師 愛媛大学 東アジア古代鉄文化研究センター 村上 恭通 先生
今回の講座では、考古学の研究成果を通じて、原始・古代における人間と環境との関わりを学びました。氷河期以後の縄文時代は、大型獣から中小型獣の時代へと変化し、弓矢や落とし穴を使う狩猟方法が採られました。また、自然の恩恵への感謝のためにアニミズムという自然崇拝の精神活動も見られるようになりました。弥生時代は、集落を溝で囲み(環濠集落)、その外部に水田・畑(生産域)を経営するようになり、そこで「害獣」という発想が生まれ、集落が自然界から孤立化することとなりました。また、海水を製塩土器で煮詰めて塩をとる製塩も行われました。愛媛の遺跡においても、環境変動と人間の生活の関係が見られ、発掘作業を通じて先人の営みを勉強できることに、生徒は興味心身でした。