グローバル・スタディーズの授業を行ないました
○日 時 平成29年5月26日(金)6・7限
○場 所 本校多目的学習室
○対 象 2年生全員
○講 師 愛媛大学法文学部人文社会学科 清水 史 先生
今回の学習テーマは、日本語の文法的特徴や表現形式についてであった。具体的事例を示しながら、欧米系言語と比較し、日本語が我々日本人の思考形式にどのような影響を与えているのかを改めて考察できる講義内容であった。
グローバル化が進む今日において、日本語を学ぶ外国人は増加しており、異なる文化を持つ人々と円滑なコミュニケーションをとるためにも、私たち日本人が、日本語の特徴を再確認した上で適切に運用していくことは不可欠である。講義では、日本語の表現として正しいと思われるものが、外国人から見れば不可解な表現として考えられるといった文例が提示された。日本語の表現をそのまま英語で置き換えると、コミュニケーションに齟齬が生じるのである。
以上のような観点に立ち、日本語に見られる日本人の思考形式を外国人のそれと比較するために、「する」と「なる」について取り上げられた。日本人は、自己主張をあまりせず、「自然とそうなった」という表現を用いる。さらに、俳句の切れ字のように、日本語は場を共有した後で、そこで起こっている事柄を提示するという事柄的表現についても学習できた。本時の学習により、日本語の特徴を分析し把握したことは、日本語検定取得に資する知識を得られた。