伊豫学の授業を行ないました


○日 時    6月14日(水)5・6限
○場 所    本校多目的学習室
○対 象    1学年全員
○講 師    愛媛大学農学部 胡 柏(ふ ばい)先生

本日は、「五輪の食材調達基準にみるこれからの農業」をテーマに学習しました。3年後となった東京オリンピックでの食の調達基準はどのようになっているのか。先行の3つのオリンピック(北京・ロンドン・リオ)での「食」についての取組を例に、それが農学の世界にもたらしたものは何だったのかをクイズ形式で出題されました。
オリンピックでの食材調達基準は回を重ねて進化していき、後世に残す社会システムとして意図されるものになり、レガシーとして食と農の方向性を示すことになりました。
時代と共に、農学の研究対象とする範囲も変わっていきました。30年前は「農林水産物の生産、流通、消費にかかわること」のみであったものが、これからは、「農業の認知度を市民社会までに高め、人類的課題を解決できる永続的な食と農のシステムを構築し、食料安全、資源、環境保全、健全な経済構造、公平な社会、豊かな伝統と文化の形成に寄与することが求められていく」ことになります。
さらに、最先端の研究について、①先端的な農業経営のアーカイブ化、②食と農のリスクマネジメント、③農産物流通、消費、貿易の最前線、④現代の資源・環境問題と農業経営の面から、具体的な例をあげながら紹介していただきました。
講義中心の授業でしたが、オリンピックの話題やクイズ形式での問いに、生徒の農学に対する関心も高まったと思われます。


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