グローバル・スタディーズの授業を行いました


グローバル・スタディーズの授業を行いました

○日 時    平成29年11月17日(金)6・7限
○場 所    本校多目的学習室
○対 象    2年生全員
○講 師    愛媛大学法文学部 教授 山本 與志隆 先生

「グローバル化の中での文化と文明」と、「グローバル企業の問題点」という二つの大きなテーマについて考えました。まず始めに「グローバル化の問題点とは何か」というテーマでグループ毎に話し合い、発表を行いました。産業や労働面、宗教や文化に与える影響など様々な意見が出されました。その後、「グローバル化した文明が個々の文化を破壊する」という考えが提示され、マイクロソフト社のWindowsやアップル社のiPhoneなどを例に挙げながら、グローバル企業が国内産業を圧迫していることや労働者のスキルアップが困難になっていることが示されました。グルーバル化は推進されるべきものと一般的に考えられていますが、その裏側にあるマイナス面にも着目することが大切であるということを学びました。
講義の後半では、英語の語源から文化と文明の違いに着目しました。英語で「文化」はcultureですが、その語源はcultivate「耕す」です。「耕す」が比喩的に意味を転じて、「人間が心を耕して人間的に発展すること」という考えが示されました。それに対して、「文明」はcivilizationで、その語源はcivil「市民=都市に住んでいる人たち」です。象徴的にその違いを捉えることで、文化は「土着的・局地的」であり、文明は「普遍的・地球的・支配的」であることが理解しやすくなりました。このグローバル化した世界で、私たちはどのような生き方をすべきなのか、その問題点も理解した上で考えていくことが大切であると学びました。


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