グローバル・スタディーズの授業を行いました
○日 時 平成29年1月19日(金)6・7限
○場 所 本校多目的学習室
○対 象 本校2年生
○講 師 愛媛大学 沿岸環境化学研究センター 教授 鈴木 聡 先生
「薬の効かない微生物 ~世界を揺るがす薬剤耐性菌問題~」をテーマに、微生物のこと、薬剤耐性の問題について、生命誕生から現在までの時間的スケールと、世界的規模での問題について講義していただきました。
微生物は私たちの体内外をはじめ、あらゆるところに存在し、身近な存在です。今世界では、特に低所得国においては、微生物による感染症が死因のトップ3を占めています。感染症は、未だに人類が取り組むべき、最重要課題なのです。さらに、人類は様々な抗生物質を開発することでそれに対抗してききましたが、獣医療や養殖業で大量に使用されることなどによって、環境中に薬剤耐性菌が増えています。今後30年を待たずに、薬剤耐性菌による死者数は、がんによる死者数を超えると予想されているのです。
これらの基礎知識や、現在の世界的に実施されている対策や目標について学んだ後、班別グループワークを行いました。特に、世界的問題について、私たちは何を知る必要があるのか、対策として何ができるのかについて、ハード面、ソフト面についてのディスカッションや発表が活発に行われ、視野が拡がる機会になりました。