令和4年10月、理科部プラガールズが「第13回坊っちゃん科学賞 研究論文コンテスト」に応募した論文「調味料利用の細菌培養による生分解性プラスチックの経済的生産」で優良入賞をしました。このコンテストは東京理科大学が主催する論文審査によるもので、今年は224編の応募がありました。優良入賞は、決勝大会進出の優秀賞5編(数学・物理・化学・生物・地学の各分野から1編ずつ)に次ぐ賞です。
論文の内容は、高価な市販の培地の代わりに希釈した醤油に砂糖を添加した経済的な培地で細菌を培養することによって、細菌に合成させるPHB(ポリヒドロキシ酪酸:生分解性プラスチックの材料物質)の生産コストを1000分の1に低下させることに成功したという研究です。環境に優しい生分解性プラスチックは石油系プラスチックに比べて高価なことが欠点でしたが、その対応策として、栄養分の比率を変える「C/N比改変培養」をいろいろな条件で繰り返す実験での成果でした。しかし、石油系プラスチックとの価格競争力を考えるとあと1桁のコストダウンが必要なので、さらに研究を続けます。
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