令和3年8月24日(火)、愛媛大学社会共創学部の村上恭通先生による応用科学研究④「海がない時代の瀬戸内の人と環境」のリモート講義に2年生17人が参加しました。
例年であれば、上島町弓削佐島宮之浦(みやんな)遺跡で発掘調査を体験するのですが、8月中旬に降り続いた雨の影響とコロナ禍で現地実習はできませんでした。大変残念ではありましたが、村上先生や先生の指導学生たちが調査した最新の情報や出土品を豊富な写真資料で見せていただきました。古墳時代前期の製塩土器や土器製塩の実験の様子、クロスナ層からわかる気候変動の様子、ネズミがかじった土器とかじってない土器の違いなどの話を聞いているうちに、当時の様子が目に浮かんでくるようでした。また、今年度の調査では瀬戸内にまだ海がなかった時代(縄文早期)の土器が出土し、この土器は現在の瀬戸内島嶼部では最古の土器であり、重要な発見とのことです。
生徒からは「古代の人々の暮らしが思い描かれ、壮大なロマンを感じました」との感想がありました。
瀬戸内的な生活様式の始まりを知るうえで重要な意味を持つ宮之浦遺跡にますます興味が深まり、考古学の面白さを知る大変有意義なプログラムとなりました。
コメントを投稿する
コメントを投稿するにはログインしてください。