令和4年12月7日(水)のグローバル・スタディーズⅠは、愛媛大学農学部 生物環境学専攻 森林資源学コースの上谷浩一先生による講義「生態系Ⅱ森林」でした。
前半は、ヒト科ヒト属は唯一の二足歩行を行う生物であるが、そのメリットや影響について、化石の分析や骨の比較などを通して類人猿との違いと環境への適応力などを明らかにしました。また、ヒトが全世界へ拡散していった経路を、当時の気候や大陸の状況を踏まえた詳しい解説がありました。
後半は、人間文明の歴史ついて、人類は農業革命や産業革命により人口を増加させ、現在は環境革命の時期を迎えていると話されました。人類は発展と引き換えに自然を失っており、自然を積極的に取り入れる努力をしなければならないが、その一方で原生的な自然というものは現在はほとんど存在しておらず、ヒトによって改変されてきた半自然環境であるという指摘に、生徒は衝撃を受けたようです。守るべき生物多様性は、人間の価値観が決めるという言葉を受け、生徒たちは何をすべきか改めて考えさせられました。
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