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News & Topics

2023/03/10

令和4年度 愛媛大学附属高等学校教育研究大会数学科の部開催

令和5年3月10日(金)本校で令和4年度 愛媛大学附属高等学校教育研究大会数学科の部を開催しました。
まず,愛媛大学教育学部の教授であり,本校校長でもある吉村直道先生による研究授業を実施しました。「問:令和4年度大学入試共通テストの「数学Ⅰ・数学A」を受験した,ある県の高校生からランダムに女子 150 人を抽出し,その結果は平均点 38.99,標準偏差 12.68 でした。この県の高校生の男子の平均点は 37.96 点です。この県の女子の平均点は,この県の男子の平均点と比べて「高い」と言えるか?」という,来年度から2年生で学習する数学Bの「統計的な推測」の分野における「検定」の問題を,「推定」の考え方をもとにして統計的に正しいかを考えました。150人の標本平均を用いて「ある県の女子の平均点」(母平均)の範囲を推定し,信頼度95%で「ある県の女子の平均点」が統計的にどんな値であると判断することができるかを具体的に考え,県の男子の平均点と比べて「高い」と言えるかについて考えていきました。教科書通りの棄却域に注目する検定の手順による判断ではなく,既習の推定で理解した信頼区間の理解をもとにした問題解決であり,生徒全員が取り組みやすい学習展開になることをねらった授業提案でした。そのため,教員の問いかけにも反応を示す生徒が多く,自ら考え理解しようと意欲的に取り組む生徒の姿を見ることができました。
次にフューチャーインスティテュート株式会社代表取締役である為田裕行氏の遠隔での講演を実施しました。教育委員会や教育関係企業のコンサルティングの経験や,様々な学校を取材された経験から,生徒1人1台端末の活用について,ICT 活用の目的やその必要性についてお話しいただきました。「デジタルとはどういうものか?」という問いから始まり,デジタルのサポートによりそれぞれの生徒が持つ能力が存分に発揮されるようになるというお話には,なるほどと納得させられました。各校での ICT 活用の実践例やその教育的効果の説明では,参加された先生方のこれからの取組のヒントになったのではないかと思います。とても貴重なお話を聞くことができました。

 

 

  • 4.質の⾼い教育をみんなに
  • 9.産業と技術⾰新の基盤をつくろう

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