昨年度秋、愛媛県からの依頼で本校に緊急保護し飼育していたマツカサガイを、3月末に生息地に無事戻すことができました。
マツカサガイは、愛媛県の希少野生動植物種に指定されていて、現在、県内で最も絶滅の可能性が高い生物です。ある生息地の環境が変化したため、理科部員が県の生物多様性センター職員、愛媛大学の学生・大学院生・大学教員にも協力いただき救出し、高校で飼育してきました。
この貝の水槽飼育は非常に困難とされ、本校理科部以外では長期飼育ができません。今回は4ヶ月以上に及ぶ緊急避難でしたが、98.6%という高い生存率で終えることができました。環境が回復した生息地に戻すにしても、その生息地は難易度が高く十分な準備が必要で、日の出前のわずかな時間しか放流チャンスがありませんでしたが、無事成功させることができました。
この地域唯一の個体群ですので、これからも生き続けて欲しいと願っています。4月、5月には、再度愛媛県の依頼で、他の2か所の避難も予定しています。
コメントを投稿する
コメントを投稿するにはログインしてください。