令和5年8月30日(水)1年生の「産業社会と人間」の授業は愛媛大学教育学部 藤原一弘先生の「文化財から、現在の社会につながるSDGsを考える」をテーマとした講義でした。
はじめに、藤原先生の自己紹介と2024年度から生まれ変わる教育学部について説明がありました。四国遍路に関する事柄についてクイズ形式で講義が進み、「歴史史料から、その時代背景を探究し、思いや願い、今につながる考えを導くことの大切さ」を話されました。続いて、愛媛大学教育学部4回生の小野寺さんが、実際に四国八十八か所を巡礼した体験をお接待や宿坊、遍路道、遍路石、「同行二人」、四国遍路の世界遺産化などについて、写真を交えて説明をしました。
休憩をはさんで、後半はグループワークです。「身近な文化財に込められたSDGs的価値を見出す」というミッションに対して、松山市の文化財を一つ選び、歴史・伝説・伝承・由来・価値・影響などの視点からパソコンを用いて情報を収集し、SDGs的な意味や価値を協議しました。代表者の発表では、「石手寺の仁王門」「松山市の指定有形文化財の掩体壕(えんたいごう)」について、SDGsと関連づけた発表がありました。最後に、リモートで奈良女子高校の新宮先生から考古学研究の魅力や奈良における大仏作りへの思いなどについても講義がありました。「多くの人々が賛同し自ら協力することが、持続可能な社会づくりの必要条件である」という話が印象的でした。
いろいろな方からいろいろな話を聞き、楽しく有意義な時間となりました。
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