令和6年1月31日(水)第18回Eカフェを開催しました。今日はパキスタン、バングラデシュ、インドネシア出身の留学生計4名が、「SDGs:自国の水問題」について話しました。
日本で、「水問題」を意識している人はどれくらいいるでしょうか。松山では晴天が続くと、時折ダムの貯水率がニュース等で話題になります。しかし、洗濯や料理、手洗い、飲み水など生活用水に困ったことがある人はいるでしょうか。
今日発表をしてくれた3カ国は、日本では想像できないような水に関する課題を抱えています。共通している点は水不足と衛生面です。例えば、バングラデシュやパキスタンの多くの村では未だ水の供給システムが整っておらず、慢性的な水不足に陥っています。水を汲むために10km歩くこともめずらしくないそうです。また、体を洗うために使った池の水を飲み水としても使用するため、健康被害が出ており、深刻な問題となっています。インドネシアでは雨季と乾季で差が大きく、雨季には街が洪水のようになる半面、乾季は干ばつで地面が干からび水不足に陥っています。また、大きな問題としてごみの問題が挙げられました。インドネシアでは今現在も海にごみを捨てる習慣があり、写真を見せていただきましたが、海や川がごみであふれていました。これにより水だけでなく街全体の衛生的な問題も生じます。愛媛大学附属高等学校の生徒はスポGOMI甲子園やプラガールズの活動など、積極的に海のごみに関する活動を行っています。海は世界で繋がっているので、日本のことだけではなく、世界規模で考えることが大切ではないかと思わされる話でした。
パキスタンの留学生に、水道水は飲めるのか聞いたところ、場所によるが川の近くできれいな水が出る家庭では飲めるということでした。それ以外の家庭でも水道にフィルターを付けてきれいな水を使用している家庭は多いそうで、そのフィルターはmade in JAPANだと教えてくれました。日本はどこでもいつでも衛生的に問題のない水が手に入るので感謝すべきだ、という言葉の重みを感じた発表内容でした。
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