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2021/12/01

グローバル・スタディーズⅠ「高校生として、今すぐ取り組む「SDGs」~足下から世界とつながる方法~」

令和3年12月1日(水)のグローバル・スタディーズⅠは、「高校生として、今すぐ取り組む「SDGs」~足下から世界とつながる方法~」をテーマに、愛媛大学国際連携推進機構の小林修先生に講義をしていただきました。
SDGsとは、国連加盟国193か国が全会一致で採択したもので、「誰一人取り残さない」ことを基本理念とした、2030年までに17目標と169ターゲットを目指すものです。先生の人生史の紹介から、VUCA時代(先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態)をどのように生きるか、コロナ禍における世界のワクチン供給の国家間格差や、COP26を通した先進国と途上国の意識の違いが説明されました。地球温暖化対策を訴えて若者の運動が世界に広がるきっかけとなり、学校を休んで活動を続けているスウェーデンの活動家、グレタ・トゥーンベリさんが2019年16歳の時に国連で行った演説や、彼女のドキュメント映画を例に、「おかしいと思ったら行動に移す」ことの重要性が強調されました。
二酸化炭素排出による地球温暖化がこのまま進むと、平均気温が2030年に1.5℃、2050年に2.8℃上昇し、気候変動による災害の増加が懸念されます。他の先進国と比較して経済優先で環境保全意識が低いことが取り上げられている日本ですが、40歳以上に顕著にみられ、20~30歳代の若者世代では異なるため、若者が声を上げることが大切だそうです。また、日本におけるアンケート調査では、他国の環境保全に他する取組を応援しても、自分たちの変化は望まないという「人任せ」の問題点も指摘されました。国ごとに意見は違っても、地球全体の目標である「環境保全」のため、国際協力が必要であるということを、生徒たちは十分に理解できたようです。
その後の質問の答えで、日本が経済優先になっているのは、経済的に衰退しており、先進国から脱落しつつあるからだということに、生徒たちは少なからず驚いたようです。また、人類が地球環境に悪影響を与えているのではないかとの意見も出ましたが、人類存続の問題としてSDGsに取り組むのだという説明がありました。先生は教育の重要性を強調していましたが、生徒たちにもその思いは伝わったようです。

 

  • 12.つくる責任 つかう責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 4.質の⾼い教育をみんなに
  • 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 8.働きがいも経済成⻑も

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