令和5年5月の連休中、今年度も理科部員が理科部卒業生・愛媛大学生・大学院生・大学教員・生物多様性センター職員・NPOスタッフ・地域の方々とともに水路清掃を行い、その後、絶滅危惧種マツカサガイの調査・保全活動を行いました。顔の泥と汗は天気予報どおりの雨が流し落としてくれました。今年度は東予地域、中予地域の水路清掃に参加しましたが、参加者は高齢の方ばかりで、今後も持続していくには、中・高・大学生の若い力が必要と感じました。
県の希少野生動植物種マツカサガイですが、今までは田植え前の清掃活動により生息個体全体の少なくとも25%が毎年死んでいたと理科部では見積もっています。理科部が参加することで、今年度も1個体も死なせることなく水路に戻し、希少生物のことを地域の方々に知っていただくことができました。環境や生物保護には、調査・啓蒙活動だけでなく、具体的な保全活動が欠かせません。理科部では今後も目の前の貝の命と環境を守りつつ、貝の寿命(マツカサガイの寿命は20年以上)がくるであろう15年後まで、この清掃と調査を継続し、生息個体の数、大きさ、齢構成がどのように変化していくか追跡します。
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