令和5年6月4日(日)2年生の「課題研究Ⅰ」で「瀬戸内海のプラスチック汚染対策」を研究している3人が、愛媛大学の調査実習船「いさな」に乗り、工学部の日向博文教授の指導を受けながら海底のプラスチック調査を行いました。
伊予市の森漁港から「いさな」に乗船し、重信川の河口沖から由利島にかけての数地点で、スミス・マッキンタイヤ採泥器による海底泥の採取を行いました。この日は2日前の大雨で陸地から流れてきたプラスチックごみが多く海面を漂っていて、海洋プラスチック汚染の深刻さを感じました。
この研究班は、これまで海岸に漂着しているマイクロプラスチックの調査を行ってきましたが、それでは何十種類もあるプラスチックのうち、海に浮いて漂着する3種類しか採取することができませんでした。そこで、今までに調べてきた海岸の軽いマイクロプラスチックと比較するため、海底に沈んでいる重いマイクロプラスチックを採集しました。
今後、課題研究の時間に工学部でFT-IR(フーリエ変換赤外線分光光度法)によるプラスチックの材質分析を進めます。また、7月から(株)日立ハイテクの「理科教育支援プログラム」で無償貸与される卓上走査型電子顕微鏡でマイクロプラスチック表面の劣化観察も行います。分析の結果は、9月の課題研究成果発表会で報告します。
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