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News & Topics

2023/11/13

産業社会と人間「地域の『記憶』を保全し、継承すること。」

令和5年11月13日(月)1年生の「産業社会と人間」は愛媛大学法文学部 中川未来先生の「地域の『記憶』を保全し、継承すること。」と題した講義でした。中川先生の専門分野は日本史です。
「歴史学とは、(時間)を対象とする学問である」ということ、そして、私たちが生活している地域社会には、数多くの歴史的資料・文化財が存在していること、「文化財」とは、評価が定まり、国や自治体から指定を受けた仏像や建築物、絵画等だけに限らず、ありふれた古文書や写真、書物、また、民家や民具も、地域社会、そしてそこに生きた姿を今に伝える大切な文化財であることを教えていただきました。写真も「歴史的資料」になるということには驚きました。2018年7月の西日本豪雨は、県内各地に痛ましい被害をもたらし、地域の記憶ともいうべき文化財もまた被災しました。この日の講義の後半では、そのような被災した文化財を救出し、保全する取組の紹介がありました。特に、「写真を残すことが被災された方々の心の回復につながる」ということが、強く印象に残りました。写真は自分がこれまで歩んできた人生、家族や地域とのつながりを再認識させる大切なものです。実際に、何とか写真を残そうと、懸命に、時間をかけて分類し直したり、デジタル化したりする作業を行っている方々の姿を見て感銘を受けました。文化財が伝える「記憶」をこれからの地域社会づくりにいかに活かせるか、皆で考えることができました。

 

  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 4.質の⾼い教育をみんなに

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