令和5年11月20日(月)1年生の「産業社会と人間」は、愛媛大学医学部附属病院 廣岡昌史先生の「愛媛の医療と福祉」と題した講義でした。まず、自己紹介と愛媛大学医学部の施設や授業の説明がありました。廣岡先生は現在、消化器内科で勤務される一方、サッカーやサイクリング、旅行などの趣味の時間も大切にされているそうです。その後、医療と介護の違いについて、わかりやすい説明があり、サービス付き高齢者向け住宅、デイケアなどのキーワードを用いながら、中学校の校区規模で高齢者を支援していく地域包括ケアシステムの重要性について話がありました。
休憩をはさんで、多職種連携を踏まえて「カリスマ医師は必要か?」のテーマでグループディスカッションを行いました。各クラスの代表生徒からは、「カリスマ医師は和を乱す」「職員が意識してしまう」「医療ミスが発生する」「病院としてイメージダウンにつながる」など多様な意見が出ました。ピラミッド構造になりがちな組織において、パワハラは発生しやすい環境になりがちですが、職場における不満やミスを指摘できない関係、経営的リスク、諸事情でカリスマ医師が不在となった場合の対応など、その人がいないと回らない属人的経営は危険であると廣岡先生からも説明がありました。それぞれの医療スタッフが専門性を発揮するチーム医療において、改めて医師の役割の大切さについて考えることができました。
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