令和5年11月29日(水)1年生の「産業社会と人間」は「愛媛の文化~予章記を読む~」のテーマのもと、愛媛大学教育学部の小助川元太先生に講義していただきました。
物語から見えてくるものは何か?歴史と文学(物語)との違いは?という課題を掲げた2時間の講義では、伊予河野氏の家伝『予章記』を読み解いていきました。
『予章記』の中でも特に越智益躬の鉄人退治の話、また河野通清の誕生伝説について考察を行いました。現代を生きる私たちにとっては作り話であることは明らかですが、当時の河野氏の伝説を語り、書き継いでいった人々はこれらの話をきっと信じており、一族の誉れとしていたのだと感じました。また、一遍上人や河野通有といった河野氏所縁の人物を取り上げ、湯築城(道後公園)が伊予国守護河野氏の居城であったという話を聞き、1年生は愛媛県に関わりのあることと歴史や文学を身近に感じていました。あまりに身近過ぎて知らないことや行ったことがない場所も多くあります。今回の講義を受け、愛媛の文化に触れ、興味関心の幅を広げていってくれることを期待します。
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